GRシリーズは、直列のJZ系・G系とV型のVZ系・MZ系を整理統合し、すべてV6化するため2002年に4.0Lの1GR-FE型から登場。それまで6気筒では2.0L版が用意されているのが通例だったが、各社とも2.0~2.5Lクラスは4気筒が担うようになった。
GRシリーズはマークXの廃版にともない国内では3.5Lのみとなったが、縦置き、横置き、直噴にポート噴射併用、そしてハイブリッド用アトキンソンサイクル版まで、ないのは過給仕様くらいで、多種多様な仕様が存在する。
アルミブロックに鋳鉄ライナーを仕込んだオープンデッキシリンダーにボアピッチ100.5mmというのが基本諸元。デュアルVVT-iを使うのは全機共通。シリンダーヘッドを上下で分離しモジュール化するなど、豊富なバリエーションを展開するための合理化も図られている。
APPLICATION:Lexus LC, IS, RX, Crown, Alphard, etc.
8GR-FXSは、トヨタのマルチシリンダー主力・GRシリーズの最終進化版。ベースとなった2GR-FXE型からは、動弁系・ピストンの軽量化、エキマニ一体型シリンダーヘッド、EGRの付加等が施され、出力・トルクともピーク発生を高回転域に移行。吸気側VVTは可動域を拡大し中間ロック機構を備えたVVT-iWに変更、アトキンソンサイクル運転に備える。搭載車種のLC500hでは、動力分割機構の後段に4段変速機を組み合わせて5.0L・V8HEVを超える駆動力を発生するとしている。
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